雌鹿隠し(めじしかくし)
雌鹿隠し
はじめ輪になり、太鼓を打ちながら順まわりにめぐり、一同左の歌をうたう。
〽秋風がそよりそよりと吹く年は 今年稲穂は八穂で八石
歌が切れると太鼓のみとなり、一同はめぐるのをやめ、中向に立つ。中立のみは中にいて、
なお順にめぐり逆にめぐる。
次に、或る一頭の鹿の前に立って向合い互に振あり、やがて離れて順にめぐり、他に至って同様の振がある。これは見えなくなった雌鹿を尋ねる心らしい。
この間他はただ立って太鼓を打っているだけである。かくてだんだん中立のはげしい狂いとなり、順逆が不規則になり、厩の方や倉の方にまで遠走りをしてしだれをくねらしながら狂う。とど雌鹿に逢った心で一同は左の歌を歌う。
〽友達は いぜんのあそび忘れたか またとりなほして あそべ友達
と、中立を先頭にして一同は速足で順にめぐり、逆Sの字に輪を巻きかえ、とど中立を中に一列の半円形に止り、一狂いあって正面に向き、一同は礼をして終る。これは余程簡潔化されている。
雌鹿には角はありません。
<鹿妻鹿踊りの種類>
入羽・中入羽
雌鹿隠し(めじか・かくし)
鹿の子踊り
綱踊り
案山子踊り
墓踊り
その他の踊り
投草
公開日:
最終更新日:2014/11/03