鹿妻鹿踊り保存会
鹿妻鹿踊り保存会(かづまししおどりほぞんかい)
会長:武田 正義
所在地:宮城県東松島市矢本字上沢目111
目的
鹿妻鹿踊り保存会は、その名の通り、宮城県東松島市矢本の鹿妻地区に古く江戸時代から伝わるとされる鹿妻鹿踊りを継続するための活動を目的としています。
鹿妻地区約150戸の後援会の協力を得ながら、よりよい形で後世に伝えていくこと、また鹿踊りを通して、地域を活性化し、人づくり、町づくりに貢献していくことを目的としています。
活動内容
江戸時代から東松島市矢本の鹿妻に伝わる鹿踊りは、二度の大戦により二度中断し、昭和58年当時の小学校の校長先生であった姉歯さんや地区の有志の方々のおかげで復活しました。その時に、鹿踊りを継続していくためには一部有志の活動ではなく、地区全体で支えていくために是非必要だということで設立されました。その後は、地元の小中学生を中心にして守られてきています。
しかし前会長が脳梗塞で倒れた後、東日本大震災の影響もあり、保存会自体が大変弱体化していました。震災後3年経ったこともあり細々と一部有志の厚情で続いていたものを、もう一度地域会体で支えていうこと、この春、保存会自体がリニューアルしました。
現在の会長は、鹿妻一区の区長が務めており、二区の区長は鹿踊り後援会の会長と保存会の副会長を務めております。
古くは、仙台七夕や東北博覧会でも踊った実績があります。
また東松島市の市制5周年のイベントや航空自衛隊松島基地の航空祭や観桜祭、地元滝山での桜まつり等の大きなイベントにも参加しつつ、毎年、地区の夏祭りや地元神社での奉納踊り、敬老会での踊り披露、たたき初め、たたき納め、月2回の練習会を行なっています。
地元の小学校での指導や、孫の勉強を見る会、PTA祭り等の行事に踊り披露も要請があれば、行なっています。
今後の活動方針
東日本大震災津波の影響で弱体化していた保存会が地区の有志の方々のおかげで、この春、動き始めました。
しかし本来は何十もある演目のうち、入り羽中入り羽、雌鹿隠しの3演目しか現在は踊れていません。案山子踊り、墓踊りなどの演目をぜひ復活させて地域の方々に披露したいと考えています(待ち望んでくれている方々もあります。)
そのため同じ流派の方々と交流して今は途絶えている演目を復活させたいと模索中です。
また歴史等、現在、実際に携わっている者が知らないことも多く、文献としてきちんと残す必要性を痛感しております。そこで地域の方々からの聞きとり調査も始めております。無形文化財として後世に正しい形で伝えていくことはかかわっている大人の責務と考えております復活前の様子、復活後の歴史をきちんとした形で伝えていきたいと考えています。そして震災で大きな被害を受けた地域を少しでも元気づけることができる活動をしていきたいと頑張っています。
また鹿妻地区の鹿踊りを知らない方も多いので、ホームページを立ち上げたり、会報を月1回発行したりして、皆様に知っていただく努力もしています。ホームページは震災復興支援で震災当時から、大変お世話になっている長野県小川村の林りん館の副館長でありIT企業社長である秋元さんの御厚意で制作していただきました。小川村さんとは、みおり太鼓との交流も続けています。
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